フライスのテーブル部の改良
行方不明になっていた画像が見つかりましたので、その紹介編その2です。
今回はテーブル周りです。
ベアリングシートと呼ばれる部品で、スラストベアリングを組み込むようになっています。
しかし、加工制度の問題で、ベアリング面がシートとツライチになっているものがあります。
そのためハンドホイールのダイアルがベアリングシートと接触しスラストベアリング装着の効果が損なわれている場合があります。

テーブルの裏側です。

今回Oリングを強く挟むことで接触を回避しました。

ベースからサドルを外すのは簡単です。
画像の六角穴付きボルト外し、サドルのカミソリを抜くと上方向に外せます。
(テーブルも同様の方法で簡単に外せます。止めネジはサドルの横)
送りネジは片支持でナットとのセンター合せはかなり面倒です。六角穴付きボルトをゆるめサドルを送りながら送りネジの先端のブレを見ながらの調整が必要です。

サドルの送り部のスクリューシートと呼ばれる部品には、ベアリングは組み込まれておらず、また軸径より大きな穴となっています。玉軸受けを組み込むのがベターなのでしょうが、時間と材料の都合でゴムパッキンを挟み込み
送りネジの軸の調芯をしやすくしました。
この部分はナット側を含め将来、大幅改良予定です。

送りは、かなり軽くなりました。
木製台とオイルパンを組み合わせたものです。オイルパンはバーベキュー用の鉄板です。

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- フライスのテーブル部の改良 (2011/06/04)
- フライスの部品改良 (2011/06/04)
- フライスの平行度修正 (2011/05/28)
- フライスのコラム改良 (2010/11/29)
- フライスのコラム分解 (2010/10/30)
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フライスの部品改良
行方不明になっていた画像が見つかりましたので紹介します。
フライスの各パーツの部分修正後、塗装したものです。

塗料を全て剥離させ、亜鉛めっき塗料を下地としてカラー塗装しました。

尚、テーブルは溝の部分だけ亜鉛めっき塗装をしています。

コラムの垂直固定用のロックピンです。
購入直後のものは切粉が多く、動かなものがほとんどと聞きました。
分解掃除しグリスアップしました。
汚れが固着し結構時間がかかりました。

固定等のピンが出た状態

固定等のピンが出た状態
コラム後部のロレットを引き、回すとロック解除の状態になりコラムを傾けることができます。

固定等のピンを引き込んだ状態

コラムを組み立てた状態です。

完全組み上げまでサビ防止のため、薄めた亜鉛めっき塗料で金属露出部をコーティングしています。

各部の動きはスムーズでぶれもなくなりました。
フライスの各パーツの部分修正後、塗装したものです。

塗料を全て剥離させ、亜鉛めっき塗料を下地としてカラー塗装しました。

尚、テーブルは溝の部分だけ亜鉛めっき塗装をしています。

コラムの垂直固定用のロックピンです。
購入直後のものは切粉が多く、動かなものがほとんどと聞きました。
分解掃除しグリスアップしました。
汚れが固着し結構時間がかかりました。

固定等のピンが出た状態

固定等のピンが出た状態
コラム後部のロレットを引き、回すとロック解除の状態になりコラムを傾けることができます。

固定等のピンを引き込んだ状態

コラムを組み立てた状態です。

完全組み上げまでサビ防止のため、薄めた亜鉛めっき塗料で金属露出部をコーティングしています。

各部の動きはスムーズでぶれもなくなりました。
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フライスの平行度修正
卓上フライスの改造について、長く更新していませんでした。
写真を撮っていたので、思い出しながら書くことにしました。
テーブル、その可動部、台形ネジ、ベアリング組み込み部全て分解し当たり面の確認と修正を施しました。
そして塗装もやり直しました。
しかしその写真が・・・見つかりませんので、その部分は後日報告します。
組み付けた状態で、平行度をのデジタル角度計(誤差±0.1°)で確認しました。
このデジタル角度計は新潟精機が販売しているBevel Boxという商品で、7000円程度で入手できたと思います。

基準面を決めて傾きを相対比較しました。
計測面は、鉄粉、サビ、塵等をきれいに取り除いておきました。



コラム取り付け部品との当たり面がの平行が出ていませんでした。


面が水平でないため、超硬刃できさげ。・・・というよりガンガン削り取りました。

#1000のダイヤモンド砥石で平滑化しました。
これではピッタリ密着とはいきませんが、作業がしにくいのでここまでとしました。

コラム接続部品の修正。

コラム接続部品のベースとの当たり面を定盤で擦り合わせ研磨しました。

仕上げは#3000研磨です。
だいたいこんなものでしょう。

大きな機械がなくてもこのように手作業で修正は可能なのです。
ただし大変手間がかかりますが。
写真を撮っていたので、思い出しながら書くことにしました。
テーブル、その可動部、台形ネジ、ベアリング組み込み部全て分解し当たり面の確認と修正を施しました。
そして塗装もやり直しました。
しかしその写真が・・・見つかりませんので、その部分は後日報告します。
組み付けた状態で、平行度をのデジタル角度計(誤差±0.1°)で確認しました。
このデジタル角度計は新潟精機が販売しているBevel Boxという商品で、7000円程度で入手できたと思います。

基準面を決めて傾きを相対比較しました。
計測面は、鉄粉、サビ、塵等をきれいに取り除いておきました。



コラム取り付け部品との当たり面がの平行が出ていませんでした。


面が水平でないため、超硬刃できさげ。・・・というよりガンガン削り取りました。

#1000のダイヤモンド砥石で平滑化しました。
これではピッタリ密着とはいきませんが、作業がしにくいのでここまでとしました。

コラム接続部品の修正。

コラム接続部品のベースとの当たり面を定盤で擦り合わせ研磨しました。

仕上げは#3000研磨です。
だいたいこんなものでしょう。

大きな機械がなくてもこのように手作業で修正は可能なのです。
ただし大変手間がかかりますが。
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デジタルマイクロゲージの校正
画像を整理していると、以前オークションで落札したデジタルマイクロゲージの画像が出てきました。
これはデジタル表示の場合には0点調整がボタン一つでできるため支障がないものの、目盛りのずれが許容範囲を超えていたので、校正した時のものです。
分解要領図は、同型のものが入手できず、比較的似ているものを参考に分解。

コツは内部の右側の止めネジ。
このネジの下にもう一つネジがあります。ダブルロックでしょうか。
締め付けトルク。緩すぎても締めすぎてもダメなようです。
時計ドライバーを指先で軽く締め込み、止まったらそこで止める・・という感じでしょうか。
2、3回繰り返せばコツがわかると思います。

ボタン電池を納めるホルダー部です。

工場で使用されていたようで、内部はかなり汚れていましたが、CRC556で何度も洗浄しました。

金属部は#8000の研磨材で軽く研磨しておきました。細心の注意を払い、埃が内部に入らないよう組み立てました。手順がわかる画像が残っていませんが、アナログタイプの校正をした人であれば似た構造の分解図と画像を比較すれば、だいたいわかると思います。

校正用の20.00mmのブロックゲージで精度確認をしました。
誤差は・・・記録のメモが残っていませんでした。

これはデジタル表示の場合には0点調整がボタン一つでできるため支障がないものの、目盛りのずれが許容範囲を超えていたので、校正した時のものです。
分解要領図は、同型のものが入手できず、比較的似ているものを参考に分解。

コツは内部の右側の止めネジ。
このネジの下にもう一つネジがあります。ダブルロックでしょうか。
締め付けトルク。緩すぎても締めすぎてもダメなようです。
時計ドライバーを指先で軽く締め込み、止まったらそこで止める・・という感じでしょうか。
2、3回繰り返せばコツがわかると思います。

ボタン電池を納めるホルダー部です。

工場で使用されていたようで、内部はかなり汚れていましたが、CRC556で何度も洗浄しました。

金属部は#8000の研磨材で軽く研磨しておきました。細心の注意を払い、埃が内部に入らないよう組み立てました。手順がわかる画像が残っていませんが、アナログタイプの校正をした人であれば似た構造の分解図と画像を比較すれば、だいたいわかると思います。

校正用の20.00mmのブロックゲージで精度確認をしました。
誤差は・・・記録のメモが残っていませんでした。

フライスのコラム改良
コラムは、錆止め、かなりぶ厚いサーフェイサー、上塗り黒で仕上げられていますが、
塗装表面は見るからに不均一。


この塗料をまず剥がしますが、荒い鋳肌をごまかすためのぶ厚いサーフェイサーは、かなりやっかい。
ディスクサンダーに回転ワイヤーブラシを取り付けて作業を開始しましたが時間がかかり、また鋳肌の粗さまではどうにもならないため、鋳物用のオフセット砥石に変更。凸凹の鋳肌を1mm程度削り込みました。

細目のやすりで大まかに面出ししました。
これは、固定部のあたり面の面精度を確保するためと、塗装仕上げ時の基準面を出すためです。
ついでにコラム内部をやすりがけ。なんと100cc程度の量の砂が出てきました。

固定面は念入りに平面出ししました。
エッジも出ています。



サーフェサーとして、コラムは常温亜鉛めっき塗料のグレーを刷毛塗り。
コラム内部は刷毛が届かないため、穴部をマスキングテープで塞ぎ、塗料を流し込みました。
コラム接続部品は常温亜鉛めっきスプレー塗料のシルバーを用いました。
自然乾燥後、コンロの小口のバーナーの上で弱火で加温。強制的に硬化を促進しました。


その後、サンドペーパーで手研磨し表面を滑らかにしてから、今度は常温亜鉛めっきスプレー塗料を吹きつけました。

この後、研ぎだし、常温亜鉛めっきスプレー塗料の重ね塗り、上塗りへと続いていきます。
上塗りは耐油性を考慮し2液性のウレタン塗料の予定です。
何色にしようかな・・・。
FC2ノウハウ
塗装表面は見るからに不均一。


この塗料をまず剥がしますが、荒い鋳肌をごまかすためのぶ厚いサーフェイサーは、かなりやっかい。
ディスクサンダーに回転ワイヤーブラシを取り付けて作業を開始しましたが時間がかかり、また鋳肌の粗さまではどうにもならないため、鋳物用のオフセット砥石に変更。凸凹の鋳肌を1mm程度削り込みました。

細目のやすりで大まかに面出ししました。
これは、固定部のあたり面の面精度を確保するためと、塗装仕上げ時の基準面を出すためです。
ついでにコラム内部をやすりがけ。なんと100cc程度の量の砂が出てきました。

固定面は念入りに平面出ししました。
エッジも出ています。



サーフェサーとして、コラムは常温亜鉛めっき塗料のグレーを刷毛塗り。
コラム内部は刷毛が届かないため、穴部をマスキングテープで塞ぎ、塗料を流し込みました。
コラム接続部品は常温亜鉛めっきスプレー塗料のシルバーを用いました。
自然乾燥後、コンロの小口のバーナーの上で弱火で加温。強制的に硬化を促進しました。


その後、サンドペーパーで手研磨し表面を滑らかにしてから、今度は常温亜鉛めっきスプレー塗料を吹きつけました。

この後、研ぎだし、常温亜鉛めっきスプレー塗料の重ね塗り、上塗りへと続いていきます。
上塗りは耐油性を考慮し2液性のウレタン塗料の予定です。
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