'08ステラSW4000XGの防水対策
オーバーホールついでに、防水性の強化を行いました。
オーバーホールの続きです。
ベアリングの洗浄はCRC5-56を用いました。
画像左がベアリングをCRC5-56に浸けこんで洗浄しているところです。
グリスが溶け出しオイルが黄色になっています。
ベアリングには全く汚れが有りませんでした。
画像右は洗浄後、CRC6-66に浸けこみ、防錆潤滑処理をしています。
余分なオイルをウエスで拭き取ってから組み付けます。

ここから防水対策です。
ボディー内面と駆動部にはウレアグリスを塗布します。
万が一海水が浸入したときのための防食対策を兼ねています。
新型ステラSWは防水性能向上のためにシール構造がかなり改良されているようですね。
この'08ステラも防水性向上対策を施しました。
ボディーの組み合わせ面、シール部にシール用オイルコンパウンドHIVAC-Gを塗布します。
このHIVAC-Gは高真空用途の不乾性シール剤です。工業用水処理機器のシール部にも使用されています。
半透明のシリコン系のシール剤で、グリスような性状ですがグリスではありませんので潤滑には使用できません。
このシール剤の使用で、腕時計でいう生活防水程度の防水性は維持できるのではないかと考えています。


ボディー(本体)と本体ガードの当り面等にもHIVAC-Gを塗布しました。

内部に通じるネジ穴からの海水浸入防止と、ネジとボディーの接続部の異種金属接合による腐食対策です。
ステンレスのネジとアルミボディーの接続では、そこに水分が入り込むとその金属の電位差からわずかに電気が流れます。(電池のようなものです。)この現象でアルミは溶けていきます。
(アルミとステンレス、アルミと真鍮ではアルミが、鉄とステンレスでは鉄が溶けます。)
その溶け出したアルミは化学変化し乾燥することで白色の粉のような物質になり周囲に付着します。マグネシウムの場合も同様です。

シール性をアップさせ海水を浸入しにくくしましたので、本体ガードの水抜き穴をテープで塞ぎました。
水抜き穴から海水が入ってきては意味がありませんからね。

ローターの組み付けにおいても、海水が浸入しそうと思われるところにはHIVAC-Gを塗布しました。

ベアリングシールにもHIVAC-Gを塗布しました。

ベアリング内部にはウレアグリスを使用しますが、外面にはHIVAC-Gを塗布しました。
HIVAC-Gがベアリング内部に侵入しないように注意しました。



アームカムバネまわりは、海水や異物浸入での腐食・摩耗対策として、ウレアグリスを塗布しました。

今回の対策でベアリング内部への海水の侵入や、ギアの腐食、塩カミ等は起きないはずです。
通常、防水用のシール・パッキン類は分解の都度交換するのが一般的ですので、
新型ステラでは分解のたびに交換と防水用コンパウンドの塗布が必要なのでしょうね。
今回の防水対策ではHIVAC-Gを使用しました。これは分解とHIVAC-Gの除去が容易というメリットがありますが、海中に落としても完璧というレベルのものではありません。より防水性を高めるには乾燥硬化するとゴムのうような柔軟性のあるシール剤も使用するという手段もあります。バイクのエンジンの組み立てで新品パッキンが入手できないときに管理人は使用しています。
但し薄く均一に塗布するコツが必要なことと、分解の時にその除去が大変です。
リールでは塗装の剥離等のリスクが伴いますので覚悟が必要です。
オーバーホールの続きです。
ベアリングの洗浄はCRC5-56を用いました。
画像左がベアリングをCRC5-56に浸けこんで洗浄しているところです。
グリスが溶け出しオイルが黄色になっています。
ベアリングには全く汚れが有りませんでした。
画像右は洗浄後、CRC6-66に浸けこみ、防錆潤滑処理をしています。
余分なオイルをウエスで拭き取ってから組み付けます。

ここから防水対策です。
ボディー内面と駆動部にはウレアグリスを塗布します。
万が一海水が浸入したときのための防食対策を兼ねています。
新型ステラSWは防水性能向上のためにシール構造がかなり改良されているようですね。
この'08ステラも防水性向上対策を施しました。
ボディーの組み合わせ面、シール部にシール用オイルコンパウンドHIVAC-Gを塗布します。
このHIVAC-Gは高真空用途の不乾性シール剤です。工業用水処理機器のシール部にも使用されています。
半透明のシリコン系のシール剤で、グリスような性状ですがグリスではありませんので潤滑には使用できません。
このシール剤の使用で、腕時計でいう生活防水程度の防水性は維持できるのではないかと考えています。


ボディー(本体)と本体ガードの当り面等にもHIVAC-Gを塗布しました。

内部に通じるネジ穴からの海水浸入防止と、ネジとボディーの接続部の異種金属接合による腐食対策です。
ステンレスのネジとアルミボディーの接続では、そこに水分が入り込むとその金属の電位差からわずかに電気が流れます。(電池のようなものです。)この現象でアルミは溶けていきます。
(アルミとステンレス、アルミと真鍮ではアルミが、鉄とステンレスでは鉄が溶けます。)
その溶け出したアルミは化学変化し乾燥することで白色の粉のような物質になり周囲に付着します。マグネシウムの場合も同様です。

シール性をアップさせ海水を浸入しにくくしましたので、本体ガードの水抜き穴をテープで塞ぎました。
水抜き穴から海水が入ってきては意味がありませんからね。

ローターの組み付けにおいても、海水が浸入しそうと思われるところにはHIVAC-Gを塗布しました。

ベアリングシールにもHIVAC-Gを塗布しました。

ベアリング内部にはウレアグリスを使用しますが、外面にはHIVAC-Gを塗布しました。
HIVAC-Gがベアリング内部に侵入しないように注意しました。



アームカムバネまわりは、海水や異物浸入での腐食・摩耗対策として、ウレアグリスを塗布しました。

今回の対策でベアリング内部への海水の侵入や、ギアの腐食、塩カミ等は起きないはずです。
通常、防水用のシール・パッキン類は分解の都度交換するのが一般的ですので、
新型ステラでは分解のたびに交換と防水用コンパウンドの塗布が必要なのでしょうね。
今回の防水対策ではHIVAC-Gを使用しました。これは分解とHIVAC-Gの除去が容易というメリットがありますが、海中に落としても完璧というレベルのものではありません。より防水性を高めるには乾燥硬化するとゴムのうような柔軟性のあるシール剤も使用するという手段もあります。バイクのエンジンの組み立てで新品パッキンが入手できないときに管理人は使用しています。
但し薄く均一に塗布するコツが必要なことと、分解の時にその除去が大変です。
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Lepreのレストア工房をリニューアル
バイクのレストアを記録したホームページ「Lepreのレストア工房」をリニューアルしました。

http://www.restorebike.lepre.info/
Lepreのレストア工房

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Lepreのレストア工房
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- バイクレストア開始 (2010/11/06)
バイクのスポーク再生
分解したスポークはこんな感じです。
これからさび落としです。

クエン酸でサビを落としています。

さび落とし後、亜鉛めっき塗料で塗装しました。



亜鉛めっき塗装したものを再びクエン酸で処理します。
酸による暴露テストみたいなものですが、これで早期安定化につながります。

液がすこし黄色っぽくなってきました。亜鉛が溶け出しています。

スポークも全て処理します。
発生してくる泡は水素だと思います。

左から順に、
1.酸処理のみ
2.アルミ箔で擦ったもの。
3.#2000のサンドペーパーで軽く擦ったもの
4.#2000のサンドペーパーで軽く擦り、コンパウンドで、簡単に研磨したもの
5.同上
金属の光沢が出ているのがわかりますか?まさしく金属亜鉛の光沢なのです。

亜鉛めっき塗料シルバー(アルミ含有)で上塗りし自然乾燥24時間後、ハロゲンランプで60℃乾燥しました。

これを先ほどと同じように研磨していくと、今度はアルミの光沢がでてきますが、カラーホイールの色に合わせてゴールドに塗装する予定です。
その作業は組み付け前にすることにして、このまま1週間乾燥させ保管しています。
ちなみに、下の画像は屋外保管の4年前にレストアしたバイクTLMのもので、亜鉛めっき塗料(シルバー)で塗装しただけのものですが、サビは一切発生しておりません。

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バイクTLMのハブレストア
数年前、スペアとしてフロントホイールハブを入手するために、オークションで中古のフロントホイールを落札し分解保管していました。



ベアリングを抜き取ります。



内径は110.03mm、仕様限界は111mmですから問題ありませんでした。(画像のノギスの値は関係ありません)

汚れとサビを落とすため、ハブとスポークは灯油に1ヶ月ほど浸て放置していました。
大した効果はありませんでしたが・・・・。


ワイヤーブラシでは素材のアルミが摩耗してしまうので、剥離剤で塗料を落としました。
もともとの素材表面の荒れと傷は、#1000のサンドペーパーで手研磨しました。

耐熱200℃のエポキシ系の亜鉛めっき塗料で下塗りします。これは経年劣化によるアルミの腐食を防止するためです。
文献等では、アルミには適さないとありますが、エンジン等ですでに4年近い実績から自分は純正新品以上に腐食しにくいと思っています。ただ上塗りまでに1ヶ月以上の期間をおいています。


耐熱200℃の艶あり黒で塗装し、自然乾燥で4時間。
その後ドライヤーで60℃加熱15分。
その後、オーブンレンジで140℃、15分加熱しました。
この塗料、Top-HeaTという商品名ですが、数年前に購入したものより、乾きがいいような気がします。

塗装品質は、純正の新品以上・・・かな?

スペアのフロントホイールに組み付ける予定です。

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エンジンシリンダー塗装
シリンダー、シリンダーヘッド


塗料を取り除きました。(剥離剤やワイヤーブラシ、サンドペーパー等)

シリンダーはサンドブラストをかけました。

シリンダー内部は結構綺麗でしたが、オイル焼け、ピストンリングのあたり傷は研磨除去しました。

艶有り黒の耐熱塗料で塗装し、24時間自然乾燥しました。



完全硬化のために150℃で焼き付けます。換気しながらオーブンで焼付けしました。

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塗料を取り除きました。(剥離剤やワイヤーブラシ、サンドペーパー等)

シリンダーはサンドブラストをかけました。

シリンダー内部は結構綺麗でしたが、オイル焼け、ピストンリングのあたり傷は研磨除去しました。

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