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自作・改造・修復・修理などで創意工夫することを楽しみとして実践しています。 SINCE 2010,10,24
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'08ステラSW4000XGオーバーホール

オークションでスピングリールを落札しました。
シマノの'08ステラSW4000XGです。

IMG_0893.jpg

さっそく、現物確認を・・。
ベールアームの根元のアームカムバネカバーのネジを外し、中を覗き込むとグリスがたっぷり。
でも黒い。尋常ではないような・・。
綿棒を差し込みグリスを採ってみると・・・、あれ、なにかブツブツしたものがグリスに混じっています。
砂のようです。どんどん出てきます。これはちょこまかやってたのでは無理と判断し、CRC556をカバー内に注入。
すると556オイルとともに、とんでもない量の砂が出てきます。オーバーホール済みとのことでしたが出品者に問い合わせたところ、オーバーホール後1シーズン使用したとのこと。釣り具屋さんに相談したところ分解掃除するしかなさそうです。
リールのオーバーホールは初めてです。
このステラは、「精密機械だから素人が分解組み立てすると、うまく動かなくなる。性能が落ちる。故障してしまう。」等々のことをよく聞いていましたので、壊れたものならいざ知らず、買ったばかりのものを分解することに躊躇しました。
参考となるものはパーツリストのみ。

回転枠を外すと、ご覧のとおり
砂地の海底にでも落としたのでしょうか。
IMG_0823.jpg
IMG_0826.jpg

回転枠の内側もこのとおり
IMG_0822.jpg

なかなか回転枠ガードの外し方がわかりませんでしたので、回転枠に回転枠ガードとサイドのカバーを付けたまま洗浄してみました。
その後、回転枠ガードの取り外しに成功しました。
回転枠ガードは樹脂成型品で、力をかけるとたわみますので、その特性を利用して凸凹部をはめ込んでいるだけでした。
コツは、木ヘラを回転枠と回転枠ガードの間の隙間に差し込み隙間を広げるようにようにてはめ合いを外します。
金属のドライバーではガードが傷ついたり変形してしまいそうです。
この画像が取り外したアームカムバネカバーの内側です。
グリスの混じった砂はなかなかとり切れないようです。
IMG_0853.jpg

IMG_0845.jpg

音出しバネとその収納穴にも細かな砂の混じったグリスが付着しています。
IMG_0846.jpg


細かな砂がパーツの合わせ部や隙間にも付着しています。どこまで細かな砂が侵入しているかわかりません。
というわけで全分解し、パーツを超音波洗浄にかけることを決断しました。
IMG_0854.jpg

そこでネットからの情報収集を・・・・。
すると参考になるものと、おかしな情報が・・。
「回転枠ナットが逆ネジである」・・・参考になりました。
「CRCは使ってはダメ」・・・CRC556のことか?潤滑油として、CRC556使用はダメと解釈すべきでしょうね。
「パーツクリナーで洗浄」・・・これは金属以外のゴムや樹脂系の素材にはNGのはずですが・・。
 リールは小部品ばかりですし、ピッチやタールが付いているわけではなく汚れたグリスを洗浄するなら、CRC556で問題ないはずです。
グリスはシマノのリールグリススプレーを購入。感想は非常に柔らかいグリスのようです。所詮手動で動かす機械ですし、高速、重荷重というわけでもないので市販の耐水性、防錆効果のあるもので良さそうです。
グリスは異なる種類のものとの混合は禁物です。僕はリールの長寿命化を第一に考え、耐水性、安定性、異種グリスとの混合による劣化リスクから、ウレアグリスをメインで使用することにします。

次回へ続く。
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tag : リペア

2014-01-15 : フィッシングタックル : コメント : 0 : トラックバック : 0
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英国シマノ製のTEXBXMTS27 の修理

お気に入りの旅行用パックロッドが、3回目の釣行で折れてしまいました。それも2ヵ所同時に。
英国シマノ製のTEXBXMTS27
ランディング中、竿をあおったとたん、「バキ」獲物と一緒に折れた部分が海面に向かって遠ざかっていきます。
回収は無理かなと思っていましたが、ダメもとで残った部分だけでリールを巻き目上げ回収できました。
見事に2か所で破断しました。(泣)
なんともろいロッドなのだろう。
購入したところに問い合わせするとメーカー修理不能。新しく買うしかないとのこと。
輸入品なのですぐには入手できそうにない。
ということで修理にチャレンジ。

隙間調整を含め、0.04mm程度の精度での加工が必要でした。
こうなると修理は新品を作るより難しいことを実感しました。

FishingRod6_03.jpg

FishingRod6_12a.jpg

FishingRod6_12.jpg

FishingRod6_13.jpg

詳しくは Lepreの釣り工房 でどうぞ
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tag : 修理リペア釣り

2011-09-11 : フィッシングタックル : コメント : 0 : トラックバック : 1
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折れた釣竿の修理

折れた釣竿の修理方法のホームページ、Lepreの釣り工房を立ち上げました。

折れたロッド(釣竿)の修理はそれほど、難しいものではありません。ただ綺麗に仕上げようとすると難しくなってきます。国内には継ぎ目が分からないようなきれいな修復をしてくれるショップもあるようです。

実は、一時ロッドの修理を頻繁にやっていた時期がありました。10年も前でしょうか。当時はバス釣りにはまっており、メガバスのデストロイヤー(1ピースロッド)が一世を風靡していました。このロッド、釣り具屋では予約を入れてもいつ入ってくるやらわからないという状況。当然のことながら、新品ロッドにはプレミアが付き、オークションでは定価以上で取引されていました。人気のF4-66Xは定価の倍以上で取引きされていました。中古でも定価なみの金額。そんなデストロイヤーも折れてしまうことがあります。しかし、メーカー修理では時間がかかるとか、購入証明にあたる保証書がないと修理代が高い、あるいは修理してもらえないとかいろいろあったようです。そんなわけで、釣り仲間から折れたロッドを何とかきれいに修理できないかとか、傷をついたロッドを修復できないかという相談をよく受けていました。自分もなかなか触る機会すらないロッドでしたから、進んで修理を引き受けました依頼主の要求は、「とにかくきれいに、そして修理個所が折れないように」という無理難題でした。それに応じていると、その噂が広まりいろんな人から、様々な依頼が来るようになりましたその内容は、ガイドの鳴き(負荷がかかったときの異音)、グリップ、ロッドの深い傷の修復等々。いろいろ経験しました。折れたロッドの修復は、仕上がりと耐久性を追求すればするほど時間を要したものです。さて、前置きが長くなりましたが、オリジナル素材を極力再利用するという手法をご紹介します。
優れたショップでの修理手法は企業機密となっており、私は知りません。ここでご紹介する手法はあくまで我流ということでご理解下さい。プロショップ等では、よりよい手法で行われているかもしれません。

補修条件
 ・補強材以外は、破損素材を再利用する。
 ・補修用補強素材はカーボン。
この補修構造が基本形になります。

image1.jpg

ここから先は、Lepreの釣り工房へお越しください。
他のホームページにはない、ノウハウを公開しています。


FishingRod_001.jpg

まだ修理途中ですが、参考にしていただければ幸いです。
FishingRod_013.jpg
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2011-06-11 : フィッシングタックル : コメント : 2 : トラックバック : 0
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本革製品の色落ちリペアツール

有ると便利な皮製品の色落ちリペアツールを紹介します。

染料です。
色を混ぜて色合わせをします。
顔料系と混ぜて色合わせすることも可能です。
用の水性タイプを使用するときでも色合わせに混ぜて使えます。
但し、油性系との混合はできませんので注意してください。

レザー用染料 クラフト染料 12色セット

レザー用染料 クラフト染料 12色セット
価格:3,300円(税込、送料別)



レザークラフト仕上げ剤 レザーコート(アクリル系仕上剤)
皮の風合いを生かした、やわらかな光沢に仕上がります。
光沢を失った部分に塗ることで風合いを回復します。
水溶性で、水で薄めて光沢を調整します。

木工用ボンド(白いタイプ)をアルコールか水で薄めて代用できます。


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2011-03-13 : 鞄・靴レストア : コメント : 0 : トラックバック : 0
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marie claireのバッグのリペア

先日我が家で、「断捨離(だんしゃり)」を実行しました。
不要・不適・不快なモノを、文字通り、断ち・捨て・離れ
引き算の解決方法によって停滞を取り除き、身の回りを簡単、明快にしていくことのようです。
といっても、性格的になかなか捨てられない僕と、使わなくなっものは何でも捨ててしまう奥さん。
僕は思い切って、本、マニュアル、再生予備軍のPC機器等を。
奥さんは大きなゴミ袋の中に、洋裁関係のハギレとかを詰め込んでいます。
燃えるゴミとして出すようです。
結構なボリュームで、中を覗き込むと・・・・、あれ?
これは、僕が数年前高島屋の初売りで買ってあげたmarie claireのバッグ。
_A101270.jpg

奥さん:「結構傷んできたから、見苦しくてもう使えないの」
_A101271.jpg

確かに角などが擦り切れています。
奥さん:「自転車の前のカゴに入れたりしてたら、こうなったの」
_A101273.jpg

皮製品は油脂分が不足してくると、人の肌と同様、擦り傷が付きやすくなります。
まぁー、普段使いのバッグのようですから・・・。
_A101274.jpg

平面部分の皮はあまり傷んでいないようですので、簡単にリペアできそうです。
_A101275.jpg

_A101277.jpg

#2000の耐水サンドペーパーで、荒れた皮の表面を研磨します。
_A101278.jpg

補修用の塗料は、補修部分の擦り切れが激しいため、顔料系としました。
ベージュをベースとして、黒と茶で調色しました。
ベージュは自宅にあった水性のアクリル絵具。
黒、茶は布用の水性顔料。どちらもホームセンターで入手できるものです。
サンドペーパーをかけた部分には、薄めの色で塗ります。
_A101280.jpg

筆で塗っていきます。
_A101284.jpg

多少厚めに表面の凸凹を埋めていく感じです。
_A101286.jpg

乾く前に、水で湿らせた布で軽く余分な顔料を拭き取ります。
乾いてしまうと、とれません。その場合は水性塗料専用の薄め液か、アルコールで素早く軽くふき取ります。
_A101287.jpg

皮の色に合わせ、塗料を調色します。
今度は、水でかなり薄め、塗っていきます。色の濃淡を合わせるため、何度か塗り重ねていきます。
_A101295.jpg

こんな感じでしょうか。よく見ないとリペアしたことがわからないくらいになりました。
_A101291.jpg

塗ったところの光沢が他の部分とマッチすように、レザーコートをウエスに含ませ薄く塗り重ねて完成です。
ままり塗りすぎると不自然で安っぽく見えていまします。
_A101296.jpg

_A101297.jpg

_A101299.jpg

_A101300.jpg

完成したものを奥さんに見せました。
「きれいになったわねぇー。これじゃー買ってもらえないねぇー、あぁーあ。」


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2011-01-15 : 鞄・靴レストア : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Author:レプラホーン
家具の製作から、バイクのレストアや腕時計の修理、工作機械の改造まで、これまでのノウハウを駆使して実践しています。

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